ナヴィリオがデビュー間近
●G1で出資したナヴィリオのデビューが近づいてきました。5月中旬に入厩してからここまで、厩舎で丹念に乗り込みを重ねてもらっており、現時点での力は出せそうです。
●この馬はキャロットの応募結果が出た後でも出資できた「残り物」で、ツアーで見た動きが良かったことが決めてになって応募しましたが、悪くない選択だったとは思っています。
●それほど早い時期からの始動を想定していたわけでもありませんし、まだまだ成長の余地はあると見ていますが、まずは現時点でどのくらい走ってくれるか、当日を楽しみに待ちたいと思います。
今週のレビュー(7/4,5)
●今週は出走も多かったので、2レースだけ取り上げます。
●日曜阪神3Rのステラアルバは8着。前半は良い感じでレースを進めていましたが、直線でパッタリでした。残された時間を考えると非常に厳しい状況かと思います。
この馬に関してはそもそも本当に適性がダートなのか、というところから疑問を感じています。2走目の芝のレースで大敗したことで見切ったのかもしれませんが、当時のレース後コメントを見てもらえば、気性面の問題であったのは明らかだと思うのですが。
募集時にはそれなりに人気していて、応募することも一考はしましたが、当時から厩舎については懸念していました。レース選択は厩舎だけで決められる話ではないものの、クラブへどのような進言をするか(できるか)は調教師の能力のひとつと考えています。
この点、なかなか定量的に測ることが難しいのですが、私は勝率・連対率・3着内率で基準を設けて、それを上回ったら加点するようにしています(それでも馬の質が良すぎると、調教師の手腕には疑問符が付くような場合でも基準を超えてしまうのが悩みどころではあります)。
●日曜阪神11R、CBC賞のアンヴァルは11番人気の低評価にも関わらず2着に健闘。大波乱を演出しました。近走はいいところがなかったわけですが、今回は枠順にも恵まれ、スムーズなレース運びでした。また、休み明け、暑い季節というのが良いのかもしれません(この母系といえば夏というイメージですので)。
短距離馬の評価は苦手なので、こういう血統の馬は基本的にはあまり高評価しないのですが、一定の水準以上のデキにあるカナロア産駒は社台F育成であっても確実性が高いと判断した、と記憶しています。
そうした観点も当然に踏まえた上で今年の募集馬も検討したわけですが…今回はあまり目につく馬はいませんでしたかね。
ということで早速、今週のレビューです
●まず、19年募集馬の先陣を切って土曜阪神5Rでデビューしたアルーリングギフト。惜しい2着でしたが素質の一端は見せてくれたので良かったと思います。しかし・・・距離適性は1200ですかね。私が出資検討で高評価する馬は基本的にマイル以上の距離を想定していることから、スプリンターとは思っていないので、もう少し長めの距離で見てみたいです。
●日曜阪神8Rで2勝目を挙げたのがセウラサーリ。募集時からかなり人気していましたので、皆さんの期待も高いのでしょうが、それに違わぬポテンシャルを感じさせてくれる内容でした。どこまで出世していけるか楽しみにしています。
●そして、日曜阪神11R、宝塚記念のクロノジェネシスはお見事としか言いようがありません。スタミナを要求される馬場で持ち味が活きたということだと思います。記念にツアー時の写真を再掲しますので、よく目に焼き付けておきましょう。
過去の振り返り
●出資馬が少なくなってきたこともあり、当ブログの更新が滞りがちになってしまいますので、過去の出資検討で高評価した馬たちのレースレビューを増やしていこうと思います。
●まず、このブログを始めてからの募集検討で上位評価した馬たちの本日時点での現況をまとめておきます。(成績は中央所属時のみ)
●2016年募集(2015年産)
ポンデザール (OP、10戦4勝)
デルニエオール (引退、16戦2勝)
ステイフーリッシュ(OP、20戦2勝:京都新聞杯)
ゴルトキルシェ (引退、7戦0勝)
レノヴァール (OP、17戦4勝)
アンヴァル (OP、18戦4勝)
ミカリーニョ (引退、10戦2勝)
フロンティア (OP、14戦2勝:新潟2歳S)
ヘブンリーデイズ (2勝C、25戦2勝)
クレバーバード (引退、12戦1勝)
カラドゥラ (引退、6戦0勝)
エイムアンドエンド(2勝C、13戦2勝)
●2017年募集(2016年産)
アルクス (引退、6戦1勝)
チャリスオブオナー(引退、3戦0勝)
グレイシャスギャル(引退、5戦0勝)
ノーチカルチャート(2勝C、12戦2勝)
リトミカメンテ (2勝C、11戦2勝)
ミリオンスターズ (引退、1戦0勝)
フェリシタシオン (引退、3戦0勝)
スカイファルコン (引退、3戦0勝)
クロノジェネシス (OP、11戦6勝:宝塚記念、秋華賞、京都記念、クイーン杯)
クラージュゲリエ (OP、6戦2勝:京都2歳S)
●2018年募集(2017年産)
アジャストザルート(2勝C、9戦2勝)
ハーモニクス (未勝利、3戦0勝)
タッチザモーメント(未勝利、3戦0勝)
フォルステライト (未勝利、3戦0勝)
クレデンザ (1勝C、2戦1勝)
ジレーネ (未勝利、7戦0勝)
レインカルナティオ(1勝C、3戦1勝)
エイリアス (1勝C、7戦1勝)
ステラアルバ (未勝利、6戦0勝)
ヴェルトライゼンデ(OP、6戦2勝)
セウラサーリ (2勝C、7戦2勝)
ルナシオン (2勝C、3戦2勝)
バルバレスコ (未勝利、5戦0勝)
ナンナ (引退、3戦0勝)
●2019年募集(2018年産)
ディオスバリエンテ
ベルヴォーグ
グルーヴビート
パレドジュスティス
クイーンズキトゥン
アルーリングギフト(未勝利、1戦0勝)
ヴァルガス
コーンフィールド
ヴィクティファルス
ナヴィリオ(圏外ですが出資しているので)
●16年募集はそれなりに結果が出ていますが、17〜18年募集は未勝利率も高く、物足りない成績となってしまい申し訳ありません。わざわざ見に来てくださる方がいらっしゃるからには、もっと精進しなければと猛省している次第です。
●18年募集に関していうと、総じてデキが良いと判断したキンカメ牝馬が軒並みサイズ不足(成長力不足ということになるでしょうか)となったことが大きな反省材料です。直近出走時の馬体重で見ても、
タッチザモーメント424kg
フォルステライト 422kg
クレデンザ 440kg
ジレーネ 404kg
であり、最も体重のあるクレデンザのみが勝ち上がっていますので、ここは大きかったと感じています。ただ、まだ未勝利戦も終わっていませんので、一頭でも多く勝ち上がってもらいたいと思っています。
申し込みました
いろいろと悩みましたが結局は、
社台・サンデー
G1
としました。
タンザナイトの19についてはカタログよりも最新動画でだいぶ成長が感じられたので、サイズの問題だけだと思っています。ただ、5月生まれも加味するとそこまで心配することもないだろうと判断しました。
実績(250万円)がギリギリ足りないくらいと思いますので、第2 希望以下も書いておくべきでしょうが、まあ外れたらバツ2のキャロットに全力投球しよう、と割り切りました。
チェリーフォレストの19はそこまでの自信があるわけではありませんが、少なくともお値段以上には楽しませてもらえるのではないでしょうか。牧場のコメントと実際の動画の動きがマッチしているのも好印象でした。父ブラックタイドというよりはディープに似た馬体でもあり、当たれば大きいのではないかと思っています。
人気薄の狙いどころ
●今年はツアーレポートを載せていないこともあり、このブログへのアクセスも比較的落ち着いています。例年のようなアクセス数だとさすがに躊躇われるのですが、わざわざ見にきてくださる方の参考になれば、と、狙いどころを書き留めておこうと思います。
●一応、人気薄の基準としては「第1希望で出せば無抽選で出資できそうな馬」とします。
20.サザンスターズの19(父ドゥラメンテ)
馬体だけを見ると物足りない点はいろいろとありますが、動かすと飛節や背中の使い方に魅力を感じます。コマ送りで見ていて飽きない馬ですね。問題は社台Fの育成で良さを出せるかどうかでしょう(こういうタイプはノーザンF向きではないかと・・・)。
24.ギャビズゴールデンギャルの19(父ジャスタウェイ)
過去に出資していたグレイシャスギャルの下だからといって贔屓目に見ているわけではありません。むしろ、馬体の形はこちらの方が好きなくらいです。動かすと少し硬さがあるのと、極端な遅生まれではあるもののさすがにサイズが気になりますが、値段が値段ですので。
57.ダンスアミーガの19(父ハービンジャー)
ファーストインプレッションから良かったのですが人気になりませんね。最新動画で気性の悪さを垣間見せていたのが嫌気されているのでしょうか。しかし、この伸びのあるストライドは個人的に好きなハービンジャー産駒のタイプ なので注目しています。(過去の募集馬でいうと、クラックシードの14=ジャーミネイトに近いでしょうか)
123.アートプリンセスの19(父ドゥラメンテ)
社台SSでドゥラメンテが運動しているのを見せてもらったことがあるのですが、その時に感じた父の馬体の最大のポイントはキ甲の位置が前にある(背中に近い)ことだと思っています。それを最も忠実に受け継いでいるのがこの馬なので、それが良い方向に出ないかなと期待しています。
意外に人気していませんが、馬体のパーツ・バランスなどは美しいほどで文句のつけようがないでしょう。近年、ハーツクライ産駒の高額馬がイマイチの成績となるケースが多い(という印象がある)のも不人気の要因かもしれませんが、単純にこれはデキが違うと思います。
G16.アナンジュパスの19(父モーリス)
馬体は垢抜けないように見えますが、それでこそモーリス産駒という気もします。さらに、これくらい脚先まで力感がみなぎっているのが良いのかもしれません。それが正解かどうかは走ってみないとわかりませんし、やや母系の活力が乏しいのも気にはなりますが、父のポテンシャルを計る上でも注目したい一頭です。
G53.チェリーフォレストの19(父ブラックタイド)
父ブラックタイド×母父サクラバクシンオーですが、キタサンブラックとはタイプが異なり、ディープ産駒に近いような印象です。背中のラインや動きの質も良く、キレで勝負できそうです。こちらも母系の活力がイマイチで、サイズもやや気にはなりますが、お買い得感のある価格設定ではありますね。
こんなところでしょうか。ここに挙げた馬の中から2頭ほどは実際に自分でも申し込もうと思っていますが、最終決定までもう少し悩みたいと思います。